塊根植物の「生育期」と「休眠期」の上手な育て方とは?

 

春になり、さまざまな花が咲き始めましたね。

 

暖かくなると休眠から目覚めて、多くの植物が美しい花を咲かせ始めるように、塊根植物(コーデックス)にも活発に成長をする「生育期」と、その反対でゆっくりお休みをする「休眠期」があります。

植物を育てる上で重要なことは、購入した植物の「生育型」(生育が盛んになる気温の季節はいつなのか)を知ることが重要です。

そこで今回は、「生育型」についてわかりやすく解説していきます。

 

ご自身の植物に合った管理を行い、上手に元気に育てていきましょう。

 


塊根植物(コーデックス)の生育型を知る

 

塊根植物(コーデックス)の生育型は日本の気候では以下の3つに分かれます。

 

◾️夏型

「夏型」は夏に生長期を迎え、旺盛に葉を茂らせ、塊根も大きく育つタイプです。

例)

  • パキポディウム グラキリス
  • アデニア・グロボーサ
  • センナ・メリディオナリス
  • ユーフォルビア・グロボーサ
  • フォッケア・エデゥリス

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◾️春秋型

「春秋型」は気候の穏やかな春と秋に生育期を迎え、暑い夏は生育が緩やかに、寒い冬は休眠するタイプです。

例)

  • アガベ・アテナータ
  • ユーフォルビア オベサ
  • オペルクリカリア・パキプス
  • クマラ・プリカティリス
  • パキポディウム・ナマクアナム
  • エケベリア

 

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◾️冬型

「冬生育型」は冬や春先に生長期を迎え、夏は葉を落として生長が鈍くなるタイプです。

例)

  • オトンナ・ユーフォルビオイデス
  • モンソニア・ムルチフィダ
  • チレコドン・レティキュラーツス

 

出展:https://hanagokoro.co.jp/btoc/lesson/lesson87/10802/

 



「生育期」「休眠期」の育て方

 

生育期と休眠期それぞれに適した管理をしないと、根腐れや葉焼けなどさまざなトラブルが起きて、植物が上手く育たずに弱ってしまいます。

日々の植物の状態を見て、元気に育つようにしっかり管理をしてあげましょう。

 

◾️生育期

<生育期に入った目安>

休眠から目覚めると、葉が出てきたり、新芽や葉っぱ、幹が少し膨らむなど芽が動き出します。

このような状態は休眠明けの合図なので、生育期に適したお世話を始めましょう。

 

<置き場所>

生育期の日照はとても大切です。生長期にしっかりと日光に当たることで、塊茎に養水分を蓄え、冬の休眠に備えることができます。

室内の窓辺などでは日照が足りず、十分な成長ができないこともあるため、日中は直射日光が当たる、明るく風通しの良い屋外に置いて育てましょう。

塊根植物(コーデックス)は元々アフリカなどの日差しが強い地域の植物なので、しっかり日光が当てることで、細くひょろっと成長するのではなく、太くぽってりとした壺型に近づけることができます。

 

▼注意点

  • 直射日光OKな種類が多いですが、日光で幹の色などが変わってしまうなど、直射日光に弱い品種は置く場所を調整しましょう。
  • 休眠明けに急に強い日差しに当てたり、真夏の強い日差しで葉焼けすることがあるため、必要に応じて適度に遮光してあげましょう。
  • 過湿は嫌うので、梅雨時や9月下旬以降は雨がかからないように軒下などへ移動すると良いです。

 

<水やり>

生育期は、十分に水をあげましょう。鉢内の用土が完全に乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷり水を与える、この繰り返しです。

休眠明けで芽が出始めたら、目覚めたばかりの植物がびっくりしないよう、ゆっくりと起こしていきます。最初は一日で乾ききるぐらいなど少しづつ水をあげて慣らし、徐々に水の量を増やしていきましょう。

塊根植物(コーデックス)は乾燥地帯に生息する塊根植物なので、その性質から、水切れで枯れるということはほとんどありません。水のやり過ぎと通気性の悪さによる根腐れを起こさないように、水の量を調整することが大切です。

 

▼注意点

  • 休眠明けや、完全に用土が渇ききっていない状態で水をあげすぎると根腐れの原因になるので、状態を見て水の量を調整しましょう。
  • 通気性の悪い場所に置くと用土の渇きが遅くなり、これも根腐れの原因になるので、休眠明けや雨の日など室内に置いているときも通気性をしっかり確保しましょう。

 

<肥料>

生育期には肥料を与えて生長を促します。緩効性化成肥料を置き肥するか、希釈した液体肥料を月2回ほど与えましょう。

 

▼注意点

  • グラキリスなど種類によっては、栄養分を与え過ぎることで枝が伸び過ぎて、塊根と枝の形状バランスが悪くなり形が崩れてしまうことがあるので、与え過ぎには注意しましょう。
  • 芽が出る前の追肥は根を痛める原因になるのでNGです。

 


 

◾️休眠期

<休眠期に入った目安>

生育期を終えると、葉が黄色くなって徐々に落葉し、塊根部にシワが寄った感じに見えます。

このような状態は休眠に入る合図なので、休眠期に適したお世話を始めましょう。

<置き場所>

休眠期に入ったら、日当たりの良い室内の窓辺などに置きましょう。

塊根植物(コーデックス)は暑い地域の植物なので、基本的に寒さに弱いです。種類によっては低温に強い種類もありますが、冬の窓辺や夜間は冷え込むことがあるので、寒いときは窓辺から離したり、ダンボールを被せるなど寒さから守ってあげると安心です。

 

<水やり>

休眠期は断水が基本です。文字通り、水やりを一切行わなくてOKです。

芽吹き始めたら水やりをスタートし、鉢内の用土の乾き具合を見ながら、徐々に水やり回数を増やしていきましょう。

芽が出る前は完全に断水するか、動き始めたら霧吹き程度にして、しっかり休眠から目覚めるのを見守ってあげましょう。

 

<肥料>

休眠期は肥料も一切与えないようにしましょう。成長が停止している時期に肥料を与えると、根腐れや病気の原因になります。

休眠期は養分を消費しないので、肥料は必要ありません。

 



まとめ

 

今回は、塊根植物(コーデックス)の「生育期」と「休眠期」の育て方についてお伝えしました。

購入したらまず、その種類の特性を調べて、成長の時期にあった管理をして元気に育ててあげてくださいね。

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